告発 〜 岐阜刑務所訪問記

わたしが高校生の頃、一番映画にハマッていた時だった。でも今みたいにクルマで好きなときに観にいけるような身分じゃございませんから、おこづかいも少ないしさ。
で。わたしが映画を楽しんだ方法は・・・当時ロードショーやムービスターなどの映画雑誌を毎月購入することやった。
すみからすみまで全部読んだ。それであらすじを読み、小さな作品から記憶に残っているんです、今でもね。
いつか観てやるッて、レンタルなんだけど(笑)、その作品のひとつがこちらの"告発"やった。
昔から実話が好きなんです。真実にまさるドラマはありませんよね。
だからヒトは、魅せられるんです。
またひさびさにこの映画も鑑賞したくなりました。

1995’ フランス・アメリカ映画
出演:クリスチャンスレーター、ケビンベーコン、ゲイリーオールドマン
☞アルカトラズ連邦刑務所で行われていた過剰な虐待を告発し、同刑務所を閉鎖に追い込んだ実話

2011年10.29のイベントで、岐阜市則松にある岐阜刑務所の"岐阜矯正展"へいってきたお話。
友達が新聞の折り込みチラシで発見、興味深い体験だから一緒にいってみよう♪ってことになった。男2人、女2人で参加してみた。

岐阜に刑務所は笠松と則松にありますが、笠松は女性、則松は男性専用で、主にどちらも重罪の受刑者の方がみえます。
刑務官のおじちゃんがわたしに言いました。
「そんじょそこらの罪じゃ、ここには入れないよ」と。・・・ひょえ~(怖)

楽しみにしていたのは、刑務所内を人数限定のガイドツアーで参加できること。一年に一度だけしか一般の人が中に入ることはできません。
高い高い塀の門が開かれ、中に入ってゆきました。

木工作業場、家具を作ったりします。ちゃんと時給も発生します。ド忘れしてしまったけど、時給50円くらいやったかと思う。

○食事のディスプレイをガラスのショーケースから眺めた。鳥肉の唐揚、豚の生姜焼き。うちより肉類多いじゃないか(苦笑)、煮物や野菜も添えてあります。
カレーライス食べたけど、美味しい。

○お風呂は15分だったかな。水道代がかかるので無駄に水は使えません。
真ん中にプールみたいに大きな湯舟があり、そこに一斉に浸かります。
また番頭のように、入口のガラス貼りの中で刑務官が監視しています。
入浴は夏でも毎日入ることはできませんから、これからの季節は汗が気になるはずです。

◎ショックだったことは、、みんな部屋で地デジ対応のTVが見れるんだそう。
わたしはさすがにガビーンときた。だってTVって贅沢品じゃ…?
で、正直に刑務官にいっちゃいました。
私:わたしんちはTVは見れないんです。地デジ化してないから(苦笑)。いいですね、ここはTVみれるんだぁ。
刑務官:TV見れないの⁇ ほんとに⁉ それはまたたまげたな(汗)どうしてるの⁇
私:どうもしてない…(苦笑)ないならないできになりませんよ~、オススメです(笑)ハハ。
刑務官:そりゃまたふびんな(苦笑)

現在1000人近い受刑者が収容されているそうな。
しかし生活そのものは、決して地味ではあっても過酷ではないでしょう。

こちらでは、犯した罪を悔い、改め、償う場所。そうしてやっと社会へ繋がる門を開けれるんだと、そう感じました。

こちらにくる方が、今後増えない世の中でなくてはなりませんね。