国民年金保険料免除制度

7.9の記事の連載です。
こんな世の中です、老後の年金が気になるところ。
が、まだまだ先の話だし、生きているか否かはまだわからない。当面の生活費を確保するほうが先決だとわたしは考えます。

わたしは失業していた2ヶ月の間、国民年金支払免除申請をしました。
本年度は国民年金は一ヶ月14980円。一人暮らしの生活なんで、失業保険だけでは厳しいし、就職先が見つからなかった場合のリスクを考えて、少しでも現金を持っておいたほうがいいと判断したんです。
まず国民年金の免除の種類をみてみます。

□法廷免除
対象:障害年金生活保護
・・・当然支払わなくてよい

■申請免除
対象:経済的に保険料納付が困難な者
全額免除・3/4免除・半額免除・1/4免除の4種類

□若年者納付猶予 ( 注意:老齢基礎年金に反映されず)
対象:30歳未満・・・無職の方など
平成27年6月までの暫定措置

□学生納付特例 ( 注意:老齢基礎年金に反映されず)
対象:学生

わたしが利用したのは"■申請免除"  です。
しかし全額免除になるのは、通常所得がかなり厳しい方ですが、唯一失業した時に、全額支払免除が可能です。ハローワーク離職票等で証明できれば申請できます。

なんでこれをしとくとお得か?
○10年以内に免除した分を追納すればよい
○万が一追納できなくとも、全額免除期間の場合、半額分は払ったとみなされる、他詳細は各自治体へお尋ねください
注意:若年者納付猶予と学生納付特例は免除期間を追納しないと年金に反映されません、特に学生の方は要注意

◎障害になった場合の障害年金は、直近1年に保険料未納がないことが条件
*さらに障害年金はそれまでの保険加入期間の2/3以上の納付が必要
なのでもし障害になった時、直近1年に免除申請した期間は払ったとみなされるが、申請せず、追納せず放置していた場合が直近1年以内にあると、障害年金は受給できません。

○ちなみにわたしは、会社の厚生年金に加入できるのは今年9月からです。
しかし給料のある7月と8月もさらに申請をすることで、全額免除申請が可能です。これは助かります。
ようは失業した方が免除申請したら再就職先の厚生年金加入まで免除申請可能となります。

国の社会保険制度は本当に優れています。なにより最低基準の生活を謳い、利益優先ではないからです。
だから払わずに、またはお金がないときでも免除申請をすることを忘れないでください。払わずにいるほうが何かと損なんです。
障害になったときの保証・老後の年金・遺族年金になりえる保険は民間保険ではありえません。あっても月々15000円程度とはいきません、高いですよ。

ちなみにちなみに、実は年金の未納があるかたは"任意加入"って方法があります。
これは60歳以降に未納の国民年金を納めることで、年金満額の受給資格を得ることできます。ただし、未払い時の年金金額でなく、任意加入時の年金金額を支払います。確実に値上がりしてますが、もらえる手段としては有効です。
未納から2年以内であればまだ時効ではありませんので、未納時と同額で追納可能です。
参照☞国民年金、しまった… - 素晴らしき日 〜 One fine day

わたしが務めた前職で、生活費がなくて融資の相談にみえる方々の60歳以上の方はことごとく年金がもらえない方々です。
制度を知らない、会社が社会保険に加入してなかった、支払う生活能力がなかったなど様々な原因があります。

若い頃はがむしゃらに働いてなんとか生活がなりたったかもしれません。しかし足腰弱くなり、就職先も厳しくなる年齢で年金がないのはかなり厳しい将来です。
国の年金制度は不安定ながらも必ず救いになることを忘れないでください。また周りにそんな方がみえましたらぜひ伝えていただきたいと思います。