Xファイル NO.14〜いちばん電気を多く使うとき
Q:じゃあまずグラフの中のいちばん高いところは❶のところだよね。
夜にくらべるとずいぶん高い山になってるんだね! ということは、夜と昼とで電気の使用量が大きくかわるということかな?
とくに昼まの2時ごろがいちばんだね
A:そう。電力会社は、こういうときに電気が十分に間に合うように発電所をつくり、そなえておくのよ。このときは、あらゆる発電所をフル回転して電気をつくっているの。
季節きせつによっても変わるので、一年間で一番電気を使う季節はいつだと思う?
Q:夏かな?
A:そう、夏の暑い日のお昼すぎ、みんなが会社やお家でエアコンをつけて、すずしさがほしくなるときね。気温が30度とか35度とか、とてもあつい日が一年間に何日かあって、そういう日の午後がもっとも電気の使用量が多いときね。
そういうときが夏に数十時間あって、そのときにそなえて発電所は 準備されているけど、 逆にいえばそれ以外のときは、発電所の発電能力はつでんのうりょく(設備容量せつびようりょうといいます)にはゆとりがあるの。だから、かなりの発電所はとまっているわけね。
ところで、グラフの❶のところ、ちょうどお昼のあたりが、ちょっとへこんでるでしょ? どうしてだか分かる?
Q:お昼休みの時かな?
A:その通り。会社や工場でみんながいっせいにお昼休みで機械やエアコンを止めるでしょ?だから、電気の使用量がへるのね。
Q:みんながお昼休みをちょっとづつずらして、休むといいのかもね?
A:エアコンの冷房の温度を1度でも2度でもあげて、節電せつでんするだけでもいいんじゃない? このピークの時の電気の使用量をへらすことが出来たら、そんなに発電所がいらなくなるし、原子力発電所もへらすことができるわけね。
こちらの記事は"よくわかる原子力"より引用致しました ☞http://www.nuketext.org/indexkids.html