Xファイル 13 〜 原発止めると電気は足らないの?

Q:原子力発電所が全部止まったら、電気が足りなくなるってほんと?

A:そんなにかんたんな話ではないようね。じっさいに2007年7月16日、新潟県中越沖地震ちゅうえつおきじしんで世界最大の原子力発電所が故障こしょうしたの。東京電力柏崎刈羽原発かしわざきかりは げんぱつというところだけれど、それいらいそこの7つの原子炉はしばらく全部止まっていたの。そこで発電できる電気は、800万キロワットアワーという大きさで、東京電力全体の約5分の1もの電力を、そこだけで発電していたのよ。
この事故のために電気が足りなくなって、停電ていでんがおきたという話はありません。    
2010.10、1・6・7号機運転再開)

柏崎刈羽原発と、地震で起きたパイプのずれの写真はこちらをクリック☞http://www.nuketext.org/kids/Denryokufusoku/Denryokufusoku1.html
Q:よく、「電気の3分の1は原子力?」っていわれてるね?

A:それはね、原発は止めずにずっとうごかしつづけていても、ほかの発電所はとめてしまうからなのよ。右下のグラフは、一日のうちの電気の使用量の変化をあらわしたグラフです。電気は作ってためておくことができないから、使う分だけ作らなければならないの。
だからこのグラフは、発電した電気の量をあらわしてもいるのよ。
このグラフから、電力会社がどんなふうに電気をつくっているかわかるんだけど、気づいたことはある?
グラフの1〜3のところをよくみてね

*ここまでの記事は"よくわかる原子力"より引用しています http://www.nuketext.org/indexkids.html

*夏への想い*
昨日は蒸し暑かったですね。これから夏にかけてエアコンが欠かせなくなります。電力会社からも、節電にご協力をとチラシが入っていました。

前回までは放射線についてみてゆきましたが、キッズ向けであってもかなり難しい内容でした。しかし私とみなさんひとりひとりがきちんと理解した上で、今後の自治体や国の対応を、しいては選挙に、自分が正しいと判断した意見を反映させなければなりません。
岐阜県原発こそありませんが、風船のテストで、原発のある福井県地域からの風船が辿り着いたそうです。
うちの母もこれには不安を抱きました。
しかし現実は、私の自治体においてみても、議員選挙にて脱原発を訴える議員は全滅して落選しています。(私は脱原発を支持し一票投じました)
しかし被害のあった東北地域では、脱原発を訴える議員はほぼ当選している。
この差はいったいなんなんでしょう?

全員とはいいませんが、ゼロというのは私はちょっと怖さがあります。

現に、日本じゅうの原発が停止した後も、きちんと電気はまかなえています。でしたら、あとは夏を頑張って乗り越える。それに集中すべきです。

便利すぎた生活を、少々アナログな非電化に戻してみるときが、必要なんじゃないかな。
正しい選択を持たなければ、東北地域に起きている二の舞いになりえる。それはあまりにもせつなすきると、私は感じてしまうのです。

愉しい非電化―エコライフ&スローライフのための

愉しい非電化―エコライフ&スローライフのための

☝こちらの本、愉しくアナログになれる書です。
kuさん、安八図書館にありますよ~(笑)よろしければ☆彡