未来工業

常に気になる素晴らしい会社が、わたしの住む岐阜県西濃に存在する。

TV東京の"カンブリア宮殿" 、雑誌や週刊誌、新聞記事にも特集され、山田さんは講演会に引っ張りだこだそう。ほんと可愛いおっちゃん、てカンジ。わたしも会社見学いってこっかな(笑)
*ずっとご紹介したかったんですが、いろいろな記事や放映内容を見て、わたしなりに編集しました。ので手間暇かかりました(汗)

きまりゴト
○営業のノルマ、残業は一切禁止
○定年は70歳
○有給休暇を除いても年間休日140日
○全員参加の社員旅行が年一回、5年に一度は海外旅行
○しかも全員が正社員
○65歳の平社員の平均年収が約700万円
○育児休暇3年(何度でもOK)
○上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)禁止
○支社や営業所も社員が勝手に作った
○「改善提案制度」→どんな提案でも500円支給、いい提案なら最高3万円
○定時が8:30-16:30だったかな→夕食に家族揃って食べれるよーに
○クラブ活動も積極的に奨励、社員がイキイキしている→ライフワークバランスが良好
岐阜県の平均年収よりはるか上、600万円くらいだったかな

倹約してるコト
◉faxの案内文書は紙のムダだから省く→もちろん裏紙利用必須
◉営業に携帯電話は持たさない
コピー機は広いフロアに1台だけ
◉不要な電気はすぐ消す
◉会社見学も有料(1人2千円、お土産付き)それでも年に約1万人も来る
◉ドアノブを回すと出る"カチャ"の部品はどこのオフィスにもない→壊れて部品代がかかるのははじめから取り付けない
◉高価な頂き物の壺がゴミ箱になっている→ゴミ箱買わなくてすむから
◉守衛室はあるが守衛さんはいない→経費がかかるから雇わない

■社長の仕事
社員を幸せにして、「この会社のためにがんばろう」と思ってもらえるような『餅(インセンティブ)』を与えること。社員がヤル気を出して会社が儲(もう)かれば、分け前をまた『餅』にする、それだけだよ。

■正社員へのこだわり
バブル崩壊後の多くの会社が、正社員を派遣社員やアルバイトに切り替えてコストを下げようとした。だけどそれで会社が儲かるようになったのか?って聞きたい。人間(社員)を「コスト扱い」するな、ってね。派遣社員のままでは技術や営業のやり方を必死で覚えようという気にはならんしね。

■常に考える
差別化を図るには、常に考える習慣をつけること。新製品や仕事の効率化について考え続けることが大事。
日本の会社の97%が経常利益を4千万円も上げられない時代。“儲かってもいない会社”がヨソと同じことをしててどうするの?ということ。差別化すれば、中小企業だって大企業に勝てる。

■日本経済衰退の原因
「いいモノを安く売ろう」という発想だね。その先にあるのは過当競争。これでどうやって儲かるの?
アメリカの製造業の経常利益率は平均で35%なのに、日本の製造業は3・5%しかない。日本の方が技術は断然優秀なのにおかしいでしょ。

■定年70歳のワケ
日本の企業で60歳定年になった技術者を、韓国企業などが倍の給料で引っ張っていく。当然、先端技術もどんどん外国へ流れるわけですよ。
だからウチは定年を70歳にし、60歳を過ぎても給料が下がらないようにした。ヨソからは「60歳、70歳で生産性が向上するんですか?」って、よく聞かれるけど、それは重要じゃない。一番、働き盛りの30代、40代の社員が、その制度に感動して、がむしゃらに働く気になるわけですよ。「オレはこの会社に骨を埋める」ってね。

成果主義に反対
人間が人間を評価する以上、「感情」が必ず入る。虫が好かない部下だとかね、だからウチの給料は平等。

■教育を見直す
戦後日本の教育は、子供たちを「バカにする教育」をやってきたとしか思えないんだよ。「考えるな」「皆と同じことをやりなさい」という教育だね。だから僕は、制服や給食も反対。全部同じで横並びでは、何とか工夫しようという発想が起きないでしょ。

■日本の政治にひとこと
税金の集め方を変えるべきだね。国が集めて地方に下ろす方法ではなく、地方が税金を集めて権限も地方に渡す。そうすれば「官官接待」なんてバカげたこともなくなる。国の仕事はそもそも最低限でいい。極端に言えば「戦争(安全保障)の心配」だけしておればいいんだ。

山田昭男
現在80歳。旧制大垣中卒。劇団仲間と建築電気業の「未来工業」(本社・岐阜県大垣市)を創設、社長に就任した(現在は取締役相談役)。現在の社員約800人、売上高200億円超。創業以来、赤字なし。

『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(ぱる出版)

*あとがき*
まさに、まさにね、誰より正論だとおもいませんか?

そう感じるサラリーマンや、働く女性の思いを代弁してくれてます。いないんですよ、山田さんしかここまで実際にやり遂げてる方。
ヒトの心理や行動パターン、日本人の習性、世界と日本の戦術の比較、時代を読むチカラ、社長がする
シゴト。 山田さんは、深く常に感じている方です。
全てが実はシンプルで、誠実に精一杯機能してる会社。
常に考えてるヒト達のシゴト、だから衰えがないんだって、そう確信しましたね。

カンブリア宮殿に出演した際は、な〜んていうか、田んぼを見に行くおっちゃんみたいな白い肌着に短パン(笑)?みたいなカッコでした。気どらないし、シンプルでいい味だしてました。んでカップラーメン食べてた(爆笑)

優良企業なのに、ほんと倹約してるッて印象でした。ロビーも真っ暗(笑)
かなり昔の記事では、"海外旅行に社員全員が行ったら、取引先にどうやって納入するのか⁈"   社員から問題が提議されたんですが、山田さんは・・・
「皆が海外旅行に行けて、取引先にも迷惑かけないよーに考えろっ」ってね。
ほんまに優れてる、ユニークな方。

で、社員はどうしたか?
 皆さんならどう対応しますか?
ちょっと皆さんも考えてみましょ~(笑)
答えは明日以降UPしますね♬

6-25 6:25追記
→答えは、取引先に倉庫の鍵を渡して解決したそうです(笑)