アクアマリンふくしま 〜 新たなるスタート

4.24撮影

3.11 
14:46 東日本大震災発生
14:49 大津波警報発令
15:10 館内お客様避難完了
15:20 津波第1波
19:30 津波最大波到達
             波高4.2m(4号ふ頭)

3.12 館内に避難していたスタッフ80名が帰宅
3.16 海獣類などの避難開始
4.1   館内照明一部復帰
4.21 水道一部復帰
4.25 職員の自宅待機解除
6.8   いわき市内で移動水族館開催
6.14 避難していた生き物の帰館開始
7.15 営業再開


☝この写真の真ん中に水平の壁があります。左側が一段L字にあがっているが、これは震災前はもともと左側も水平ラインであったそうです。
約1mのひずみが残ってしまった跡が、ここに忘れてはならないぞと物語っているようでした。


地震の影響である水槽内津波により、世界の水族館でも分厚いアクリルガラスが割れたのは初めてだった

停電により水槽のポンプなどか停止してしまい、全生物の9割を失った。
(温度管理・水の循環がさかなたちのいのちだそうです)
*水を循環させることは水をきれいにする作業
しかし現在は7割まで生物数が戻っている。
震災で生き残ることができた生き物の多くは淡水魚たち。
水温や水質が変化する川にすむ魚は、停電で水を循環させるポンプが止まってしまっても強かった。
億万年のさまざな環境変化を生き抜いた古代魚もまた、この震災でもその生命力を証明してくれた。

短期間で再開館を成し遂げたまでには、震災直後の自宅待機期間から、自主的に出勤し作業を継続したスタッフがいたこと、全国各地の水族館・動物園、地元企業、他県からの業者の方々の協力あってのスタートであります。

安倍館長の記事にこうあります
稀少動物であるユーラシアカワウソのチロルが震災直後に脱走した。
安倍館長は愕然とした。よなよな探しましたが見つからない。
チロルはドイツ:アルペン動物園からなんとかして譲って頂いた稀少動物、脱走となれば大事件なのです。
3.20、夜間巡回中にスタッフが擬岩の割れ目に隠れるチロルを発見!
震災後の勇気付られたエピソードだそうです。

アクアマリンふくしまの復活は、被害を受けた地域の皆様へ生きる勇気をもたらしました。

アクアマリンふくしま:「新たなるスタート」パンフレットより一部抜粋致しました。