3.11

3-9金曜日、職場では昼食に災害時用の簡易ご飯と乾パンを食べました。
私は前もって朝食を抜きました。
災害がいざ起きたら空腹なはずだから、きちんと3食食べてる、日常生活を送れてる生活とは違うから、気持ちもちがうんじゃないかと思ったからです。

非常用ご飯はお湯や水をいれて30分以上待ちます。
水の確保ができない時の為に水がなくても食べられるものです。
私達はあらかじめお湯がはってあったもので食しました。

ご飯の質はよくわかりませんが、割に美味しいと感じました。
私達が食べたのは梅味で、梅のパウダーがあらかじめ入っていました。
一袋で約軽く茶碗2杯分くらいでしょうか。お弁当は持ってこなくても十分膨れます。

次に乾パンですが、これも包装上カチカチで噛み切れるかなってみえたんですが、袋から出して口にすると確かに固いけど、こおばしくて美味しいと感じました。ごまが入ってましたし、私達はジャムも付けたので十分に食べやすい乾パンでした。
ただ乳歯の幼児や、歯の弱いお年寄りには固いかと思います。

こんな便利なものがあるだけで、空腹が満たされればありがたいことです。
ただ現実的な問題は配給に時間がかかることでしたね、交通アクセスが麻痺してしまいますから。

3.11で思い知らされたのは、豊な生活、ものにあふれた生活を一掃させる現実。経済成長をとげ、何不自由なく日常を過ごすことが当たり前だった日本の、予測不可能な事態だったのです。


私は岐阜県濃尾平野にあたる西濃地域に住んでいる訳ですが、やはり東海地震の該当地域にまちがいないでしょう。
だからといって逃げも隠れもできないもの、私にはここで生きている地盤ができあがってるからです。会社の採用にしても、住んでいるアパートにしても。よほどの機会がない限りはこちらで日常生活を送っていきます。
生活する条件として、私にとって水は重要です。
肌が敏感な為に、今では珍しい井戸水をこちらのアパートでは利用できます。実家も水は井戸水で塩素なんて使ってないから、柔らかい綺麗な水です。西濃は水の都といわれる伏流水のメッカでもあります。
水の綺麗な地域にしか私は住めないのが現実なのです。
地震はくるでしょう、高い確率で。それは覚悟しなければなりません。


3.11は津波原発、この二次災害においてあとあと被害の大きさが問題視されていますが、では端的に考えてもリセットできたら何があればよかった?そこを今から補うことは危機管理能力をあげること、すなわち被害を広げないことになろうかと考えます。

東海地震を想定し、私なりに準備が必要だと思うことをシンプルではありますが挙げてみました。

津波の被害にあたる地域・原発周辺地域の住民が非難できるシェルター、もしくはコロニーの建設
※コロニーとは集団で生活する施設です
▶これは一時非難と想定したとしても、水・食・医療器具・日用品・消毒薬・寝袋・通信機能(無料で時間制の公衆電話など)・入浴場等の住民分の確保、乳児までも想定した準備が必要だと考えます。これは原子力発電所を担う会社が国と一体となり必ず建設する義務としなければならないと私は強く感じました。

・緊急用ヘリコプターと旅客機の確保
▶これは津波がくることを想定し迅速に大勢の住民を非難させるアクセスですが、どのようにして住民を集合させるか、滑走路にあたる敷地に該当できる場所はあるのか?
ヘリコプターや旅客機までの住民の移動をどうするのか?を綿密に考えなければなりません。もちろんシェルターやコロニーの敷地には、これらの離着陸可能なスペースを確保する必要があります。
ヘリコプターや旅客機は、あらかじめ民間等の協力体制をマニュアル化しておきます。

▶緊急非難が終わり次に空輸としての役目を果たします。
東日本大震災では道路が壊滅的で物資の輸送があまりに遅かった。
これを改善するにはもはや空路のアクセスを駆使しなければ話になりません。
その為にあらかじめ必要物資をリスト化し、どちらの業者や企業から供給を受けるか決めておきます。その会社は消費期限の管理を徹底しロスのないように、加えていつ災害がおきても供給できるよう物資を確保します。
食物に関してはどうしても長期保存型のものになることは否めません。

・それでは津波原発地域に該当しない地震だけの地域ですが、
▶これは各自治体、しいては近隣自治体どうしがお互い非難施設や物資の確保を想定しておく必要があります。
近隣病院が麻痺する可能性は高い為、ヘリコプターの要請から離着陸の確実な場所の確認など網羅しておく必要があります。
 
住民基本台帳の保存のスペア
▶罹災証明などが遅延した教訓から、安全な親戚等へ移動するにも迅速に発行する必要があります。
津波の被害で住民の確認ができない地域もあり、これでは生死の確認もその後の住民の社会復帰にも労力がかかります。
戸籍謄本は現在法務局の管轄で、住民票は自治体の管轄ですが、このネットワークを使わない手はないと思います。縦割りだろうがなんだろうが、普段のセキュリティを徹底すれば重複に個人情報を管理できるはずですが、どうなんでしょう。
※本人確認になる免許証などもちあわせていない確率が高い為、今後指紋照合も視野に入れる必要があります。
※現在、コンビニで住基の取扱いは限られた自治体のみ利用できます

・募金の使途
▶街頭で募金、お店で募金、皆さんの思いはお金でも届けらる訳ですが、やはりこの使途においても見直す必要はあります。
まず募金をどのように使うかの結論がでるのが遅かった。
でも現実に自分が被害地に住んでいたらどうでしょう。
とにかく現金は必要ではありませんか?
私は緊急的に現金を渡すのは早ければ早いほど有効だと感じます。そのためにも住基ネットワークを安全に迅速に取り扱う必要があります。
個々に同じ家族の人数でも、親戚が遠かったり、宿泊が伴う必要があるでしょう。
そうなると現金を皆平等に分けるのは難しく感じます。ヒアリングできる体制で対応できる職員の育成、自治体が募金を使用する権限なども見直す必要があると思います。

・3.11の一番の誤算
津波は○mまで大丈夫、十分だと安心しないこと、自然は計りしれないのです。
高い技術や保全力は必要不可欠ですが、この技術をもってしても、更なる災害であったとしたらどうするべきか?必ず安全な対策には絶対がないんだということを肝に命ずることです。

〜そして今後は、まず原発を増やさない、六ヶ所村核燃料再処理工場等も見直しすることを望みます。
これは現実、エネルギー確保を考慮し最低限なすべきことです。
電力の省エネ化、自然エネルギーなどの効率化を測り、徐々に危険因子は減らしていくことが、やれることではないでしょうか。


上記に述べた内容は、あくまで極めて緊急な措置の対策を私なりに思案したものです。
そして事態が落ち着いてくると、つぎにかかえるのは復興です。ライフライン・仕事・学校・安全な住まい・お金・身体のケア、そして何より人々の心のケアです。

2週間前でしたか、朝日新聞ワタミさんが自社のコールセンターを東北地域に立ち上げ、雇用に貢献しているといった記事を拝見しました。
ワタミさんとは、ワタミ株式会社 取締役会長:渡邉美樹です
私がまっさきに思ったのは、常日頃社会へ貢献しよう、何かできることをしようと行動してる方は、同じ方達が迅速に行動しているということです。

野口健さんもその一人。野口さんしか思いやれない発想ですね、極寒のヒマラヤに耐えうる寝袋を送るなんて。それも多大な数であったにもかかわらず。被災地の方達には何より温かい寝袋であったと思います。

もちろんその他著名な方々が尽力している姿がありました。多額な寄付金を送られた方も多勢いました。
私なんかは募金をすることしかできない小さな力。だから、私財を切ってでも貢献した大きな行動力には頭が下がる想いです。この場を借りてその愛情と行動力にお礼をお伝えしたいです。
ありがとうございます。

3.11を迎えた訳ですが、
人々の心が少しでも安らぎとなり、安心な日常を迎えられるよう、心よりお祈り申し上げます。