第84回 アカデミー賞授賞式


きのーは一年で一番待ちどおしいアカデミー賞授賞式。しかしわたしは仕事だった。
月曜日は毎週出張なんです、岐阜市内だから近いんだけど、来月中にやらなきゃならん仕事があって休むワケにはいかなくて。トホホ…

アカデミー賞の予想を先日記事にしましたが、。こんなにハズれたの今だかってなかったよーな。
あたったのは作品賞の"アーティスト"だけ(苦笑)
確かにね、今までの傾向を考えれば作品賞と監督賞は同じ作品が獲得するのは確率は高い。
何故か今回なんとなく、過去の俳優や監督の記憶に頼りすぎてしまったね、まあ作品みてないからわかんないっちゃあ、それまでだけど。わたし直感力は悪くないほうなんで、にぶりまくりなオッズにちょっとがっくし。

外れた中でも嬉しかったのは、メリルストリープが三度目のオスカーを受賞したこと。
メリルストリープのアカデミー賞のスピーチは彼女の人間性の高さが伺えますね☟

「もう、勘弁してよ!勘弁して…でも、ありがとう。本当にありがとう。今アメリカの半分が『なぜ彼女なんだ!』『またかよ!!』って思ったでしょうね。まあいいわ(笑)」とジョークで沸かせるも、途中からは涙を浮かべながら「受賞できたのは本当に素晴らしいことですが、私にとって一番大切なのは“友情”と“愛”です。そして、みなさんと映画を作る喜びを共に分かつことなんです。本当にありがとう。」

毎度の常連すぎて、わたしも実はメリルは今回含め17回のノミネート最多記録、またノミネートで終わるんだろうな、なんて思ってた。それに"クレイマークレイマー"で助演女優賞、"ソフィの選択"で主演女優賞を獲得してるから、貰ってないヒトに譲ろうよ、テキにも思ってるとこがあった。(ゴメンなさい、反省してます…
しかしメリルのスピーチを見てはっとしてしまった。
彼女は謙虚に自虐的なスピーチをしてるとこがさすがだなと思うと同時に、"ソフィの選択"以来約30年もの間、13回ものノミネートを受けながらオスカーにはふられてるワケです。
確かにノミネートだけでも名誉なこと。立派な証です。でもノミネートなんかされたら人間やっぱり期待しないワケない。そして発表の瞬間、自分ではない名前があがる。そのとき決まって呼ばれなかった4名は、受賞者にあたかも祝福してますよ~のあふれんばかりの笑顔と拍手をおくるんです。
わたしにはそうみえてしまう。もっと悔しいなってヒトがいてもいい気がする。
この瞬間、ある意味頂点からふり落とされる気分じゃないやろか…。苦笑いってこーゆーときの表情ですよ、そしてあたかも平然を装い、役者になり拍手を贈る。あるいっぽうで大人なんですけどね。

だからね、メリルは最低13回は目の前にオスカーがぶらさがりながらさわれずに終わってる、これって結構悔しいし、プレッシャーもあっただろうし、がっくししてきたでしょうに。
ステージにあがるのは最後といわず、まだまだ挑戦して、またノミネートされる素晴らしい役者さんとして、わたしはメリルの作品を楽しみに待ちたいなって、おもいます。

彼女に贈る言葉はねぎらいの言葉を贈りたい。30年長かったですね、おつかれさまでしたって。ほっとしたねって。
メリルならなんていうかな・・・
きっと、「わたしはたった30年間ただ仕事をしただけよ」
なーんて返されそう、

彼女はきっと、そんなできた女性であると思えませんか?