落ちこぼれてエベレスト〜アルピニスト 野口健 vol.2

野口健さんがアルピニストを志したきっかけ
ーそれは学校を停学になり、ある登山家の著書にめぐりあえたからです。
自身で出版した著書"落ちこぼれてエベレスト"でも詳しく拝見できますが、野口健さんのお父さんのかけた言葉が素晴らしいなって思いました。

我が子への愛情、生きることに真に何が重要か感じられる言葉、「肩書きのない人生を送れ」

"落ちこぼれてエベレスト"より☟
同級生達は皆、良い大学に入ろうと勉強しいい会社に入りたいなどといっている、僕も彼らと同じように考えた方がいいのか?
「親父さあ、やっぱりいい大学に入っていい会社に入らないと人生駄目だよなあ」
「健、そういう薄っぺらい考え方はしないほうがいい。一流大学や一流会社なんて、長い人生の中では、ほとんど関係ないことだ。退職したらそんな肩書は何にもならない。一流会社の社長だって退職すればただの人間だよ。肩書きがなければ胸を張って生きていけない人間なんてつまらないだろ」
父は外交官で大使を務めていた、いわゆるエリートだったが、本人には全くそんな意識はなかった。
「大使とわかれば皆も気を遣ってしまう」
旗のついた豪華な公用車は使わず、小さな自家用車を自ら運転し、国じゅうあらゆるところに足を運んだ。
僕でさえ汚くて敬遠するレストランへも父はどんどん入っていった。いろいろな人から話を聴き、庶民が何を求めているか、それを知ろうとしたのだ。
ー"落ちこぼれてエベレスト"より

こんなお父さんの姿を側で見ていた野口健さんは、まさにお父さんの言葉を胸に行動し、誰もが見てみぬ振りをするような問題に挑み、着実に前進し、人々にいい影響を、社会に愛情をもたらしている姿はあきらかであると私は感じます。

ちなみに野口健さんのお子さんは絵子(エコ)ちゃん。清掃活動におぶっていったなんて、さすが野口健さん。
野口健さんは、果たして絵子ちゃんにとってどんなお父さんになるのか、楽しみです(笑)

ちなみにうちのとーちゃん。
「お前が短大にいきたいなら行かせてやる、だけどちゃんと勉強する気があるんか?ないなら行かんといてくれ、金が無駄になる」
私は高校のクラスが英語科だったから単純に短大の英語学部に行くつもりだったが、部活三昧でろくに勉強してなかった私に、父はみかねて口にしたのだろう。確かにおっしゃる通りでございます(汗)
私は勉強を成し遂げる自信がなかった、形だけの為にいくのは懸命に稼いだお金も無駄になる。だから進学するのは諦めた。
逆に自分が何を成し遂げたいかがわかった時に、また勉強できる機会をもてばいい。そう思ったんですがね~(苦笑)
ふと考えた。野口健さんのお父さんなら私になんて言葉をかけただろうってね。
うちのとーちゃんとは違うと思った(笑)