人生、ここにあり!


昨夜19時からの上映で鑑賞しました。場所は可児市文化創造センターのアーラシネマコレクション。映画観るだけなんだけど遠いなー、しかも今日仕事だし。好きじゃないとここまでしんわね~。

イタリア映画なんだけど、実話を基にした映画。この物語には明確なメッセージがあるんです。
1978年、イタリアではバザリア法の制定で次々と精神科病院が閉鎖。"自由こそ治療だ"という発想から病院に閉じ込められ、人としての扱いを受けていなかった患者達を一般社会で生活させ地域に戻した。
今日、日本では健常者であっても仕事に就くことが難しいのに、精神を患ってる人は尚更厳しい。現実には精神障害の方が仕事に就けず、刑務所ならご飯が食べれるという理由で故意に罪を犯すことがあります。儚いですね。
物語は、精神障害者の協同組合を結成、木材の廃材を使う寄木張りというアートフロア(床です)造りのセンスに偶然気づき、仕事と給料、つまりは雇用を確立させた。
仕事をし給料を得る喜び、物が買える満足感、一般社会に一生懸命生きる姿がとてもういういしい。
ある一方では、人との出逢い、そして恋をし、キスを体験する。初めて彼女ができパーティーへ。そこでからかわれ、暴力沙汰になり、訴えられそうになる。彼女は言った、"精神病の人に罪を課せるなんて…"
その言葉を聴いてしまった男の子はあくる日…、首をつってしまった。

ここを皆さんならどうとらえる?
映画を観てみないとなんとも感じづらいとは思うんですが、彼は"精神を患ってる可哀想な男の子"って好きな女の子に言われたのが耐えられなかったのかな…と私は感じました。

イタリアらしいなー、って笑えるとこがこのあたり☟

投薬を減らした→性欲が湧いてきた→組合で会議をする"生理現象をなんとかさせてくれ"と→女性のお供を探し、相談・交渉成立→みんなそれぞれオシャレしたり、腰を振る練習したり(笑)→いざみんなでバスで出発、初体験を前にみんなかちんこちん、、→女性と対面、発散する→帰りのバスではみんなハイテンション、男を感じた達成感

なかなか性欲をこんなあっけらかんと演出するの他の国じゃやらない。やっぱりイタリアはメンタルが明るい、楽しい。こーゆー要素はほんと素晴らしいし、見習わないと日本人。
*いやらしさが感じられず陰気な感じがしないとこ

小学生んときに、精神障害者の男の子がいました。
これからも幾度か街のどこかや公共の場で接点があると思います、どんな方にも。
正直どうしたらいいのかなんて、私はわかりません。
この物語のように、いいと思った事が、傷つけることになるのかもしれません。

ひとつわかったのは、"自分の力で社会で生きたい"という純粋な思い。これは独りでという意味ではありませんが、
そんな気持ちを持ってることは忘れちゃなりませんね。