たまるヒト 4

「愛知、岐阜、三重の県民性に学べ」

不思議なことだが、雑誌で節約や貯蓄体験をテーマに投稿やアンケートを募集すると、お便りをくれる地域にかたよりがある。
マネー誌は東京、大阪、名古屋の都市圏に読者が多く、主婦向け雑誌は都市部、地方に関係なく比較的全国にまんべんなく読者がいる。それなのにこの手のお便りはなぜか、愛知、岐阜、三重の3県から来ることが多いのだ。
愛知、岐阜、三重からのお手紙は数が多いだけではない。節約の工夫のクオリティも高いし、何よりも貯蓄額が大きいのだ。30代で1000万円の大台を超えている世帯も多い。そしてこの地域の方が顔写真、実名で登場してくれる率も高いのは、マネーライター稼業にはありがたい。
これがどういうことを意味するのかというと、この3県に在住するヒトたちには独特の金銭観、貯蓄観があるということだ。お金をたくさん貯めることはだれにでも公言できる誇るべきことであって、隠す理由はないのである。しかもお金を貯めるための努力、工夫が尊敬され、みんなが見習いたいと考えているのである。
この地域には結婚式にお金をかける傾向があり、しかも持ち家志向が極端に強いということもある。そのためには結婚し、子供が生まれたら、すぐに貯蓄に着手しなければ間に合わない。
地価が安い為か、マンションより戸建が一般的で、東京の基準からいうと大邸宅の傾向もある。
証券会社の人から「金銭感覚がシビアなこのエリアで支店を軌道に乗せることができたら一流」と聞いたことがあるが、資産運用にも超堅実で、うまい話に簡単に乗らない県民性なのである。
貯める目的が立派な結婚式や持ち家というのは共感できない人もいるかもしれないが、貯蓄目的をはっきりさせて着実に貯めるというのは、"たまるヒト"の王道である。愛知、岐阜、三重の県民性に学ぶべき点は多い。

お金がたまる人たまらない人―なぜあの人はお金がたまるのか

お金がたまる人たまらない人―なぜあの人はお金がたまるのか

わたしも岐阜県民だが、、
・結婚式挙げてない→だってシングルトンだもんね
・持ち家ない→賃貸派かなあ
・貯蓄1000万円→あるワケない

しかし県民性がいいならたまるヒトの素質はあるのかね(笑)