Xファイル No.9 〜 放射線の身体への影響

放射線を浴びるとどうなるの?

 放射線を浴びることを被ばくするといいます。放射線は人間だけでなく植物、動物、生きているもの全てに害を与えます。その害の程度は放射線の量によって全くちがいます。
 せっかく放射線の量をはかる単位をおぼえたのですから、どの位の量の放射線で何がおきるのかみてみましょう。
 ここでミリシーベルト( mSv ) という単位がでてきますが、これは1000分の1シーベルト( Sv )のことです。

       放射線の単位では、マイクロシーベルト(μSv)というものも使われます。
       これは、1000分の1ミリシーベルト(mSv)のことです。
                1(Sv)=1,000(mSv)=1,000,000(μSv)

 それでは放射線が身体の中をとおるとどんなことが起きるのでしょうか。次の図は放射線の通った量とそれによって人間がうける傷害しょうがいの関係を表しています。ここに書かれた放射線の量とそれによる傷害のていどは、おもに広島・長崎の被爆者や事故で被ばくした人の記録からわかったことです。


この図にあるように6000から7000ミリシーベルトを100人が一度にあびると生き残れる人はほとんどいません。半分の人が死ぬ量は3000から4000シーベルトといわれています。血をはいたり、髪の毛がぬけたり、血便けつべんが出たりの症状やそのていどは、あびた線量が多くなればそれにしたがってひどくなります。

 つぎに、放射線を一度に大量にあびた場合にどんなことになるか、くわしく見ていきましょう。   

こちらの記事は"よくわかる原子力 "http://www.nuketext.org/indexkids.htmlから引用しております