Xファイル No.2 〜 そもそも原子力の原子って?
どんどんややこしくなりますが、この基礎知識ははずせないかな。
みなさん、小中学生向け(苦笑)、わたしこーゆーの、ほんとダメ。でも一緒にがんばろ~。
*全然へいきな方はこちら☞http://www.nuketext.org/index.html
以下はこちらの「よくわかる原子力」HPから掲載致します
*スマホやiPhoneは、図を指で拡大してみるとみやすいよ
■原子とは?
この宇宙にあるすべてのものは、原子という小さなつぶからできています。全部で100種類しゅるいほどの原子がさまざまに組み合わされて、この宇宙のすべての物質ぶっしつがつくられています。
■原子の大きさ
そして、その原子の中には、まんなかに原子核かくがあり、そのまわりを電子が回っています。その原子の大きさは1cmの1億おく分の1(1オングストローム)という大きさです。
これがどれくらい小さいのか、しくみがいちばんかんたんな原子:水素すいそで考えてみましょう。
たとえば、ピンポン球の大きさは直径ちょっけい4cmです。水素原子は約1オングストローム(1Å:オングストローム=1億分の1㎝)ですから、もし、ピンポン球を地球の大きさまで大きくすると、水素原子はピンポン球と同じくらいの大きさになります。
地球の直径=約12,000km =約120,000,000cm
■原子のしくみ
原子核 かくの中には、 陽子ようしと 中性子ちゅうせいしというつぶがあって、 陽子はプラスの電気をもっています。
中性子は「中性」ですがら電気を持っていません。
まわりをまわっている電子はマイナスの電気をもっています。
原子によって、陽子の数はちがいますが、原子の中の陽子の数と、電子の数は同じで、 プラスとマイナスの電気はつりあいがとれています。
陽子の数が、その原子の原子番号 げんしばんごうです。
たとえば、
原子番号1番は、水素【記号:H】
2番はヘリウム【記号:He】
6番は炭素たんそ【記号:C】
酸素さんそは8番【記号:O】
天然の原子で一番原子番号の大きいのはウラニウム【記号:U】で
原子番号は92番です。
それぞれの原子核に陽子はいくつあるかわかりますね?
■同位体と放射線
中性子の数は、原子によっていろいろあります。たとえば、ふつうの水素の原子核には中性子はありませんが、中には中性子を1つ、あるいは2つもっているものもあります。それぞれ、重水素じゅうすいそ・三重水素さんじゅうすいそといいます。
このように、原子番号が同じでも中性子の数がちがうものを同位体どういたい(アイソトープ)といいます。
同位体の中には、不安定なものがあり、自然にこわれていくものがあります。こわれるときに、とびだしていく原子の一部が放射線ほうしゃせんになります。
■核分裂
ウラニウムなどの大きな原子核に中性子をぶつけると、原子核がこわれることがあります。このことを核分裂かくぶんれつといいます。
原子が核分裂するときに、放射線といっしょに、とてもおおきなエネルギーが出ます。
これを利用したのが原子爆弾げんしばくだんや原子力発電げんしりょくはつでんです。
この核分裂のときにとび出した中性子が、ほかのウラニウムの原子核にぶつかると、その原子核も核分裂します。これがつぎつぎにくりかえされて、ぜんたいとしては大きなエネルギーが出てきます。このことを「連鎖反応」れんさはんのうといいます。
原子爆弾は、この連鎖反応を一しゅんのうちにおこして、おおきなエネルギーでものをこわしたり、人をころしたりするために使います。
原子力発電は、この連鎖反応をちょっとずつおこして、エネルギーをコントロールしながらとり出すのですが、事故がおきてコントロールに失敗すると、原子爆弾と同じになってしまうかもしれません。