The piano


1994年日本公開作品、邦題は"ピアノレッスン" 私は残念ながら劇場では観ておりません。憶えてるのは高校生位にBSかWOWOWで独り観て衝撃的だったこと。
ピアノレッスンじゃなくなんのレッスンじゃい、とちょっとエロティックなシーンにドキドキした。しかし吸い込まれるように釘付けになる場面展開に夢中だった。
夫を愛せない妻が運命の男に出逢い心を開いていく。話ができない彼女にはピアノでしか感情を表すことができない。夫の嫉妬、怒り、やるせなさが斧をふるわせ彼女の指を切り落とすシーンは観てるだけでも胸が震えた。一瞬で掛け替えのないものを失い、彼女はピアノが弾けなくなった。

この作品はオーストラリア・ニュージーランド・フランスの合作、そしてジェーンカピオン監督の演出で映像に哀愁が漂う、芸術的なエッセンスが使われ撮影されている。
海の波打ち際にピアノがぽつんと置かれてるシーンは、なんともピアノが淋しいといわんばかりの名シーンだった。そして曲に合わせて少女が踊る姿は忘れられない。

アカデミー賞では脚本賞にジェーンカピオン、ピアノを自演し手話で演技したホリーハンターが主演女優賞、娘役で母とは手話をし父には通訳をした役にアナパキンが助演女優賞を受賞している。この時アナパキンはまだ11歳でアカデミー賞で史上2番目の若さの受賞であった。すごいっ。しかもアメリカ映画じゃない受賞は珍しい。アメリカ映画が作れるテイストではないですが。

残念ながら久々にみたいのに、レンタル無い…。こーゆーことがあるからいい映画は映画館でみときたい。誰かレンタルあったら教えて下さい、うちの近所で。
買うのはちょっとなー、観る頻度を考えると勿体無い。

マイケルナイマンのこの曲もヒットになりました、一度聴いたら忘れられないメロディですね。